QOLのため時間とお金が欲しい医者

アーリーリタイア、FIREを達成して趣味として仕事を

はじめに。QOLとは

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今の人生に満足している人は果たしてどれくらいいるでしょうか。

 

悩みの内容は人それぞれあるでしょうが、満足していない人のほうが多いのではないでしょうか。

 

私も満足していない人たちの中の1人です。

 

より豊かな人生を送るために、何ができるのか。

 

ひとまずはブログに手をつけてみることにしました。

 

医師向けの記事はあまり多くない予定。(即ち未定)

 

 

 

 

 

自己紹介

 

自分で言うのもアレですが、かつては神童クラスにお勉強ができました。

 

そのおかげで、現役で東大に入ることができ、そのままお医者さんになるという、

敷かれたレールの上を進む者の鑑といえる人生でした。

 

ところが、ある時気がついたのです。

 

あれ?勉強は得意なのに人生上手く行かないぞ、と。

 

大人の言う、勉強すれば将来いいことあるぞ、と言う言葉を盲目的に信じていたわけではありませんが、人生を舐めていたところはありました。

 

社会に出て人生のルールがいくらかわかってきたような気がしてきましたが、もっと上を目指したいと思っております。

 

 

QOLとは何か

 

QOLとは、quality of lifeの頭文字を取ったものであり、日本語ではクオリティ・オブ・ライフだとか生活の質と訳します。

 

まんまですが、日本語でQOLに対応する言葉がなくてそのまんま表現するしかないのでしょうね。

 

本来は医療や介護の業界で用いられる用語です。

 

これまでの医療の発展で寿命は飛躍的に延びましたが、一方で寝たきりとなってしまう人も多く生じてしまい、それってどうなの?、となったわけなんですよね。

 

ただ寿命を延ばすだけでなく、自分でおいしい食事を作ったり食べたり、仕事でやりがいを感じたり、余暇活動などにも目を向けようよ、ということで生まれた言葉です。

 

 

 

本来の意味とは異なるQOL

 

医療従事者、特に医師は過重労働になりがちで、過労死や過労自殺する人の存在が表に出るようになりました。

 

一方で、昭和から平成にかけて、医師の社会的権威が徐々に失墜し、「お医者さま」の時代は終わりました。

 

医療ミスに対する訴訟がマスコミの格好の標的となり、ミスでも何でもなく医師に落ち度はないのに、ただ治療の結果が思わしくない、というだけで訴訟を起こす患者も現れました。

 

社会的権威が失墜し、ハードワークしても金銭面でこれまでと同じだけの待遇が得られなくなった医師の中には、自分の身を守ることを優先する者が次第にあらわれるようになりました。

 

本来は患者さんに対して使用するQOLという言葉を自分たちに対して使い始めたわけです。

 

lifeはlifeでも患者のではなく自分のlifeで、間にmyという単語を入れた、QOMLという造語も誕生しました。

 

QOL重視派はどの科が仕事が楽なのかどの病院が楽なのかで自分の進路を決めるようになりました。

 

過重労働が問題となって、平成が終わる頃になってようやく働き方改革が世間で騒がれるようになりましたが。

 

 

お金と時間の重要性

 

QOL派の医師が求めたのは、お金と時間でした。

 

医師の世界というのは不思議なもので、医師として楽な仕事を選べば選ぶほど給料が上がるんですよね。

 

医師免許さえ持っていれば誰でもできるような仕事のほうが割がいいわけです。

 

楽に仕事をやっていると、ハードワークしている医師からは下に見られてバカにされるのですが、下に見られている医師のほうが稼いでいるという面白い現象があります。

 

お金と時間は医師に限らずより豊かな人生を送るには不可欠です。

 

いくら綺麗事を言ってもお金がなければ生活はできませんし、ただ生活するだけでなく豊かにするためにもお金は欠かせません。

 

生命を維持できるだけの食料ならさほどお金はかかりませんが、食事を娯楽としてするならプラスαのお金が必要です。

 

時間はお金以上に重要と言えるでしょう。

 

お金はなくなったら稼げばいいのですが、時間はなくなったら取り返せないのですから。

 

ロクに睡眠時間がないと命に関わりますし、いくらお金を持っていても時間がなければ人生を楽しむこともできません。

 

こうしている今も刻一刻と寿命に向かって進んでいるのです。

 

 

国が何をしてくれるかじゃない、自分に何ができるか

 

過酷な現実を見れば若者にとって、状況はどんどん悪くなりつつあります。

 

少子高齢化、減り続ける可処分所得、増え続ける社会保障費。

 

想像しただけで頭痛を起こしそうで、この先明るくなるきざしは見えません。

 

ベーシックインカムが話題になりましたが、これで今の貧乏な若者は救われることはありません。

 

社会保障を充実させるためという名目で消費税は1989年に3%で導入されましたが、その後の経過は皆さんご存知の通りです。

 

社会保障以外のところにも使われており、ベーシックインカムも世間で持て囃されているほど良いものにはならないでしょう。

 

しかし、個人でできることはあるのではないでしょうか。

 

QOL重視派の医師たちは、国には期待せず自分たちで求めるものを手に入れました。

 

他の業界でも可能でしょう。

 

お上に期待せず、社会を変えるのではなく自分を変えて豊かな人生を勝ち取る、橘玲氏などが書籍で個別のノウハウを明らかにしておりますが、こういった姿勢が重要なのではないでしょうか。

 

 

お金と時間を超越した真のQOL

 

自分のQOLを重視するのはとんでもない、反社会的だとのお叱りを受けるのかもしれませんが、綺麗事では食べていけません。

 

居場所も金もない高齢者が窃盗を繰り返して刑務所に出入りを繰り返すニュースが時々あります。

 

やむを得ずそうなった方もいるでしょうが、そうなった原因のかなりの割合は自分のQOLの追求が甘かったからなんですよね。

 

キツイようですが、お金と時間についてこれまでの人生で真剣に考えて行動してこなかったから、というわけです。

 

繰り返しますがお金と時間は人生に不可欠です。

 

しかし、これから青臭いことを書きますが、お金と時間だけの人生もそれはそれで寂しいのではないか、とも思うのです。

 

マズローの5大欲求である、「生理的欲求」、「安全欲求」、「社会的欲求」、「承認欲求」、「自己実現欲求」。

 

この中で最高位である自己実現まで行かないと、本当に自分がやりたいことをやった、とは言えないのでないでしょうか。

 

お金や時間だけで満足させることができるのは下位の欲求だけでしょう。

 

正直に言いますと、私自身はお金や時間の段階でもがいているところです。

 

私が最終目標とするのはお金や時間を十分に得たその先の世界です。