QOLのため時間とお金が欲しい医者

アーリーリタイア、FIREを達成して趣味として仕事を

言語能力が分ける思考の4段階と共感がもたらす危険性

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世の中には「わかる」という言葉がありますが、わかるにも色々な段階があると考えられます。

 

上司が部下にわかったかと聞いて部下は元気よくハイと答えたものの全然わかってねーじゃねーかコイツとなるシチュエーションが示す通りです。

 

何かしら問題があったとしてそれに対して考える状況を想定すると、言語能力によって以下の4レベルに分けられるのではないかと。(実際の行動に移すとなるとまた別の話になるのでここでは触れません)

 

レベル1 何も感じていない

レベル2 問題があること自体はわかってて心の中がモヤモヤしている

レベル3 モヤモヤしたものを言語化できる

レベル4 事実に基づいて正しく言語化できる

 

具体的に4つのレベルについて説明し、さらにレベル2の段階の人にありがちな共感の危険性について話を進めていきます。

 

  • 思考の4つのレベルの詳細
  • 言葉を操れることの重要性
  • 共感がもたらす危険なムード

 

 

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旬から医師のキャリアについて考える

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かつて医師のキャリアといえば医局で出世し、教授になるか関連病院の院長や部長になることなどが成功でした。

 

それが無理そうなら開業するというパターンの人がほとんどだったかと。

 

しかし、医師を取り巻く環境は変わり続けており、医局内で出世したとしても昔ほど旨味があるわけでもなく、開業といっても簡単に成功するわけではありません。

 

バイトを主体にする医師も増えましたが、供給量が増加したため特別なスキルを要さないバイトの単価は下がり続けております。

 

もっと極端なことを言ってしまえば皆保険制度の崩壊という恐ろしい事態も可能性としてあります。

 

変化し続ける環境の中医師はどう立ち回れば良いのでしょうか。

 

答えはそう簡単に出るものではありませんが、他業界の事例についても触れて考えていきましょう。

 

  • 企業の寿命は人の寿命より短い
  • イケハヤはあちゅうはもはや炎上しない
  • 学問の世界でも旬がある
  • 環境が厳しいのは医師だけじゃないから甘えるな
  • つんく♂から学ぶ包括的な視点
  • 未来の予測と鞘抜き

 

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東京大学入学式の祝辞から見る上野千鶴子氏の金メッキと社会学風ドラッグの依存者

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フェミニスト上野千鶴子氏が2019年度東京大学入学式にて述べた祝辞が賛否両論を呼ぶこととなりました。

 

www.u-tokyo.ac.jp

 

祝辞という形でありながら持論を展開し、彼女の賛同者は東大の入学式でよくぞ言ってくれたと拍手を送っている状況です。

 

内容をざっくりまとめるとこういったところでしょうか。

 

「女は勉強しなくていい」という社会の空気により女性は抑圧されており、勉強においても社会においても不利益を被っている。医学部入試における不正入試が示すように世の中の歪みにより努力しても結果に結びつかないこともあって、あなたたちが東大に入れたのも努力だけでなく環境が恵まれていたおかげなんだから、自分の力を自分だけでなく他人のためにも使おう。たとえどんな困難が来ようとも生きていける知を身に着けよう。

 

実に素晴らしい御高説です。

 

と褒めるのはここまでにしておいて、上野千鶴子氏から胡散臭さを個人的に感じ取りましたので、そのへんを掘り下げて哀れな存在である彼女の信者についても語っていきます。

 

祝辞として適切かとか野暮だとか語りだすとキリがないのでそこは流していきます。

 

  •  統計の重要性を強調しておきながらそこで破綻する杜撰さ
  • 貧困に対する無神経さ
  • 社会科学風ドラッグと化したフェミニズム

 

 

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FIREムーブメントは資本家に抗う現代のプロテスタンティズム

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医師のキャリアプランとしてFIREムーブメントを紹介します。

 

 前回に引き続き資本主義に関わるお話。

qoltimeandmoney.hatenablog.com

 

マルクス経済学の考えでは労働者は賃金として労働力の再生産に必要なお金ぎりぎりしか受け取れないため、基本的にはハードワークして頑張っても楽になりません。

 

負担の大きい仕事をすればするほど疲労やストレスが溜まるため解消するためのコストも大きくなるわけです。

 

自分が労働者である限りは楽になれないという夢のない話ですが、労働者でありながら労働→回復→労働→回復→の無限ループから抜け出そうとする人たちの動きがここのところ注目されるようになりました。

 

FIRE(Financial Independence, Retire Early)です。

 

www.gizmodo.jp

 

20代の頃から金をひたすら貯め込み早期に経済的独立を獲得するライフスタイルです。

 

FIREの実践者は贅沢より経済的な自由に重きを置くわけですが、そんな彼らの生き様は宗教改革におけるプロテスタントにも通じるものがあります。

 

社会科学における名著中の名著である「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」(マックス・ウェーバー著)に触れて話を進めていきたいと思います。

 

 

岩波文庫版は翻訳が読みにくいため読むなら日経BP版を推奨

 

 

  • 中世ヨーロッパにおける自由と現代における自由
  • 最大の武器は病的なまでの禁欲的生活
  • FIREはこれからの時代を牽引していくか

 

 

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高度な専門スキルや知識を身に着けようとする医師ほど貧乏になる逆説

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医師はこれから弁護士と同じように食べていけなくなる、と危機感を煽っている者がいるせいか、金勘定を意識する医師が増えているような印象を受けます。

 

医は仁術、という言葉が使われていた時代とは隔世の感です。

 

医師としての本業にフルコミットするにしても、常勤先からの給与とは別にバイトを入れまくって稼ぐのか、フリーランスとしてどこにも所属せずに稼ぐのか、あるいは医師とは別のビジネスで稼ぐのか、株式投資や不動産投資なのか、金持ちへ至る道はセンター試験とは違って一つではありません。

 

やり方としては様々でなかなか迷うところですが、この記事ではお金について語られているものをピックアップしつつ私の持論についても少し触れていこうかと考えております。

 

  • 3つの資本
  • 医師は人的資本を高めても恩恵があまり得られない
  • 給料とは労働力の再生産
  • 労働力の再生産が不要な仕事
  • 自分自身でビジネスを興す

 

 

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男女平等社会が進むと高齢者の立場が悪化する

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超高齢社会である現在の日本では高齢者の置かれる立場はどんどん悪くなっています。

 

医療費や社会保障費が年々増大しており若者の手取りが減っている中で高齢者への風当たりは厳しく、65歳以上という従来の高齢者の定義を変えようとする動きもあるんですよね。

 

一億総活躍社会なんてまさしくそれです。

 

高齢者が社会のお荷物扱いされ世代間闘争の様相を呈しておりますが、将来の高齢者の肩身はますます狭くなるでしょうね。

 

 

  • 高齢者へのリスペクトを決める3つの要因
  • 高齢者への尊敬と女性の人権のトレードオフ

 

 

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【資産を築けなければゴミ】ベーシックインカムで貧富の差はなくならない

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ベーシックインカムとは、国が生活するのに最低限必要なお金を全国民に配るというものです。

 

格差是正の対策になるのではと期待している人もいますが、残念ながらそうはいきません。

 

格差は自然に大きくなるものなのです。

 

金がなくなったらよこせと国に訴えるのも1つの手でしょうが、確実にもらえる保障はないことを考えると自分で資産を作らねばなりません。

 

  • 資本は下から上へ流れる
  • 平安時代における格差拡大
  • 貧富の差はなくならないから資本を作ろう

 

 

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